弾道ミサイル観測艦、佐世保に
赤崎岸壁に停泊した弾道ミサイル観測艦ローレンセン(25.6.1 篠崎 撮影)
赤崎岸壁に並んだ貨物弾薬輸送艦リチャード・E・バード(左)とローレンセン。手前を通過中の護衛艦はソマリア沖の海賊対処に向かう「はるさめ」(25.6.1 篠崎 撮影)
平瀬岸壁に停泊していたミゲル・キース(25.5.25 篠崎 撮影)
港中央部に停泊する貨物弾薬輸送艦サカジャウィア(25.5.30 篠崎 撮影)
米海軍が運用する2隻の弾道ミサイル観測艦(AGM)のうちに1隻ハワード‥Oローレンセン(Howard O Lorenzen AGM-25)が6月1日、赤崎1号岸壁に接岸した。
同艦は昨年10月30日、米海軍横瀬貯油所岸壁に接岸し、燃料を補給した後、11月1日に出港していた。
そして、11月10日には横浜ノースドックに入港し、同月26日に再び出港している。
その後、AIS(船舶自動識別装置)の信号によれば、11月28日早朝に大隅海峡を通過して東シナ海に向かい、12月10日から11日頃には黄海にいたようだ。
12月26日には函館に出没し、年が明けて今年1月7日頃から10日頃にかけては青森県の大湊に現れていたようだ。
今年1月12日から19日にかけて横浜ノースドックに滞在した後、2月15日から17日にかけて韓国の光陽港に寄港した。
その後、日本海にいたようで、3月25日に津軽海峡を抜けて太平洋に出て、3月16日に横浜ノースドックに入港している。
4月8日に横浜を出港した後、4月10日頃には佐世保近くの海域に達していたようだが、佐世保には入港せず、4月12日には対馬海峡を通って日本海に入った。
その後、5月8日に韓国・釜山に入港し、5月10日には釜山を出港していたようだ。
ローレンセンは2019年までは、多い年は10回ほど寄港していたが、その後補給・支援の場所を神奈川県横浜・ノースドックに代えたようで、2020年以降は年2巻2回以下の寄港にとどまっていた。
また、停泊日数も、2021年の17日間を除けば、燃料などの補給に必要な数日間にとどまっている。
佐世保には5月22日から27日まで、揚陸補助艦ミゲル・キース(Migel Keith ESB-5)が、メンテナンス設備が整った平瀬岸壁(Juliet)に接岸していたが、横浜で長期の定期修理を終えた後の検査などのために寄港していたのではないだろうか。
なお、赤崎岸壁には貨物弾薬補給艦リチャード・E・バード(Richard E Byrd T-AKE-4)が5月30日から停泊し、港中心部の39番錨地付近には同型艦のサカジャウィア(Sacagawea T-AKE-2)が停泊している。
(RIMPEACE編集委員・佐世保)
今年4月8日、横浜を出港する弾道ミサイル観測艦ローレンセン(25.4.8 星野 撮影)
今年3月16日、横浜ノースドックに入港したローレンセン(25.3.16 星野 撮影)
2025-6-2|HOME|