佐世保に寄港したタンカー
海上自衛隊立神桟橋に係留したステナ・インペラティブ(25.8.12 篠崎 撮影)
8月11日に佐世保に寄港した大型タンカー、ステナ・インペラティブ(Stena Imperative)(米国籍 載貨重量トン数約5万トン 総トン数29680トン)は、通常とは違って、燃料補給・輸送システムがない海上自衛隊立神桟橋に係留された。
インペラティブは15日にいったん出港したあと、五島列島南海上付近を航海していた。その後翌16日には再び入港し、港口に近い検疫錨地に停泊している。(8月18日現在)
同じころ、米海軍の燃料補給艦ユーコン(Yukon T-AO-202)も、AISによれば同じ海域付近を航海していたようだ。
この2隻の動きについて詳細は明らかでないが、かつて行っていた、陸上施設に依存しない、燃料の中継輸送手段のテストと関係しているのではないだろうか。
補給・輸送を効率的に行い、陸上施設に依存しないことで組織の流動性(移動能力)を高め効率的運用を目指す目的かもしれない。
米海兵隊2030ビジョンに従った再編計画の一部とも思える。
(RIMPEACE編集委員・佐世保)
2024年9月29日、横須賀基地にある貯油施設、吾妻島に接岸したステナ・インペラティブ(24.9.29 星野 撮影)
ステナ・インペラティブは、米国運輸省海事局(MARAD)のタンカー安全保障プログラム(TSP)に登録され運用されている(24.9.29 星野 撮影)
2025-8-19|HOME|