火災を起こした揚陸艦、佐世保帰港
立神岸壁に接岸したニューオルリンズ(25.8.29 篠崎 撮影)
沖縄・ホワイトビーチ沖に停泊中の8月21日午後4時頃に艦内で火災を起こしたドック型輸送揚陸艦ニューオルリンズ(New Orleans LPD-18)は、翌日早朝に鎮火した後も同地に停泊していた。
火災の程度が比較的大きくなかったと判断したのか、28日になって出港した後に自力で航行し、29日朝、佐世保に帰ってきた。
帰港したニューオルリンズの外見から損傷の様子は確認できないが、米軍立神(India)1号岸壁に停泊したニューオルリンズには作業船や支援のバージが接舷していた。
ニューオルリンズは8月12日に佐世保湾内の危険物荷役錨地で弾薬などを積み込んだあと14日に出港し、同月17日に沖縄・ホワイトビーチ基地の沖合に停泊し、一旦出港した後19日に再び戻って停泊していた。
この間、弾薬などを消費する訓練などは行っていないと思われ、艦内には多量の爆発物が備蓄されていた可能性が高い。
火災の程度や範囲、原因などは明らかにされていないが、消火作業が難しいと言われる艦内火災の程度によっては危険度が増していたことも想定される。
火災の原因や損傷程度の情報を明らかにすべきだろう。
(RIMPEACE編集委員・佐世保)
ニューオルリンズには直ちに作業船が接舷(25.8.29 篠崎 撮影)
支援バージも接舷したニューオルリンズ(25.8.29 篠崎 撮影)
2025-9-2|HOME|