英国海軍フリゲート艦が佐世保に一時寄港
佐世保を出港するリッチモンド(25.9.7 篠崎 撮影)
英国海軍のフリゲート艦リッチモンド(HMS Richmond F-239)が9月7日午前、米海軍赤崎貯油所岸壁に接岸した後、午後5時になって出港した。
燃料補給のためと思われる。
同艦は現在、英海軍の空母プリンス・オブ・ウェールズ(HMS PRINCE OF WALES R 09)の空母打撃群CSG25(Carrier Strike Group 25)の一員として、インド太平洋地域にやって来ている。
6月25日には、プリンス・オブ・ウェールズとともにインドネシアのジャカルタに寄港し、7月から8月前半にかけては、やはり空母打撃群の一員として米豪共催の多国間共同軍事演習「タリスマンセイバー25」に参加している。
その後、プリンス・オブ・ウェールズが横須賀に入港したのと同じ8月12日に、リッチモンドは韓国・釜山に入港している。
8月29日に釜山を出港した後、九州西方海上を経由して佐世保に来たと思われる。
同艦は2021年にも空母クイーン・エリザベス(HMS Queen Elizabeth R 08)打撃群の一員としてインド太平洋にやって来て、9月16日から25日まで佐世保に立ち寄っている。
リッチモンドはこの時、佐世保を出港した後、台湾海峡通過を行った。
今年はCSG25としてインド太平洋地域にやってきて今回も佐世保に寄港したリッチモンドは、出港後、平戸島の南海上を通過した後、東京湾からやって来た空母プリンス・オブ・ウェールズと合流したようだ。
リッチモンドが2021年に台湾海峡通過を行った後、今年6月にも、イギリスの哨戒艦スペイ(HMS Spey P-234)が台湾海峡通過を行っている。
この9月も、リッチモンドあるいは他のプリンス・オブ・ウェールズ空母打撃群の艦船による台湾海峡通過が行われるのだろうか。
なお、リッチモンドは1995年6月に就役しており、1990年から就役を始めた同型(23型フリゲート)のうち数隻は退役(一部は売却)している。
(RIMPEACE編集委員・佐世保)
2025-9-8|HOME|