フランス海軍のフリゲート艦、横須賀と佐世保に相次いで寄港

米海軍佐世保基地平瀬岸壁に接岸したプレリアル(25.10.26 篠崎 撮影)

艦尾にフランス国旗が掲げてあるが、艦名などは不鮮明(25.10.26 篠崎 撮影)
海上自衛隊の大規模総合演習が行われている中、フランス海軍のフリゲート艦プレリアル(Prairial F731)が10月25日、米海軍佐世保基地平瀬岸壁に接岸した。
同艦の佐世保への寄港は2021年2月以来のことだ。
プレリアルはフロレアル級フリゲート艦(約3000トン)のディーゼル推進艦で、最大速力は20ノット、という。1992年に就役している。
現在はフランの海外領土、ポリネシア・タヒチのパペーテに配属されている
佐世保寄港の前には海上自衛隊横須賀基地の吉倉桟橋に10月16日から18日まで寄港していた。
海自横須賀基地への寄港は2023年4月以来のことだった。
10月18日に横須賀を出港した後、海上自衛隊が主催する多国間軍事演習「ANNUALEX 2025」にプレリアルは参加した。
「ANNUALEX 2025」は、防衛省・海上自衛隊が日本国内向けには2025年度「海上自衛隊演習(実動演習(共同演習))」という名称で発表している大規模総合演習だ。
自衛隊や米軍、フランス海軍のほか、オーストラリア海軍と空軍、カナダ海軍と空軍、ニュージーランド空軍も参加して、10月20日から31日かけて行われた。
プレリアルの今回の一連の寄港は、海上自衛隊主催の共同訓練への参加を通じてフランスがインド太平洋国家であることを強調したいため、と思われる。
これで今年になって佐世保に寄港した米国以外の朝鮮国連軍参加国の艦船は4隻(英2隻、豪1隻、仏1隻)となった。
(RIMPEACE編集委員・佐世保)

10月16日、海上自衛隊横須賀基地吉倉桟橋に入港したプレリアル。後部の飛行甲板上にヘリコプターが見える(25.10.16 星野 撮影)

プレリアルの隣の「41」番の船は、9月から10月にかけて海自横須賀基地で整備工事を行ったオーストラリア海軍のイージス駆逐艦ブリズベンだ(25.10.17 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)

10月18日の夕方、吉倉桟橋を離岸するプレリアル(25.10.18 星野 撮影)

横須賀基地を出港し消磁所付近を航行するプレリアル。向こうに横浜港を出港してクルーズ航海に出る客船ダイヤモンド・プリンセスが見える(25.10.18 星野 撮影)

海上自衛艦隊の英語版公式X(旧ツイッター)「JMSDF Self-Defense Fleet ENG」に10月28日付けで掲載された「ANNUALEX 2025」の写真。
一番奥の艦がプレリアル。手前は護衛艦「てるづき」、真ん中の艦は、カナダ海軍の哨戒艦マックス・バーネイズと見られる。
https://x.com/JMSDF_SDF_ENG/status/1983027621140275628/photo/1より引用
2025-11-2|HOME|