弾道ミサイル観測艦が佐世保に今年初の寄港

赤崎岸壁に停泊したローレンセン(26.1.26 篠崎 撮影)
米海軍が運用する弾道ミサイル観測艦ハワード・O・ローレンセン(Howard o Lorenzen T-AGM-25)が1月26日朝、米海軍佐世保基地赤崎岸壁に接岸した。
ローレンセンが佐世保に寄港するのは今年になって初めて。直前の1月12日には沖縄近海にいたが、その後16日にはホワイトビーチ基地を離れて佐世保に来たようだ。
ローレンセンは、昨年は6月以降10月まで毎月1回、合計5回佐世保に寄港していたが、いずれも4日間以上の停泊で、燃料などの補給や休養を目的としていたようだ。
10月に佐世保に寄港した時は、10月28日から30日まで、2日間ほどの滞在だった。
10月30日に佐世保を出港したあとは、11月15日に横浜ノースドックに入港した。その後、12月11日の朝まで1ヶ月近くにわたって横浜に滞在していた。
このことが示しているように、ローレンセンの活動の拠点は横浜ノースドックで、情報伝達や補給などは佐世保と沖縄を利用しているようだ。
米海軍用船(USNS)についてはこのところ米本土での作業能力などの問題もあり、補給・補助艦の修理などを日本や韓国の民間造船所で行う場合が増えている。
しかし、秘密度が高い艦船についてはこれまでのように米本国で対処すると思われるが、佐世保などの艦船修理廠日本地域マネージメントセンター(ARF-JRMC)が拡張されていることを考えると、将来は米戦闘艦も含めた修理を日本や韓国で行うこともあるかもしれない。
日本が米国戦略の最前線として強化されることは、アジア地域の不安定化に繋がり、容認できない。
東アジア地域の多国間の安定体制については、日本も参加した「アセアン・アウトルック・インド・太平洋(AOIP)」で協議が進められている。
軍事によらない安定を目指すべきだろう。

昨年11月15日に横浜ノースドックに入港したローレンセン(25.11.15 星野 撮影)

ローレンセンは昨年11月15日から12月11日の朝まで、3週間以上横浜に滞在した。写真は12月10日、出港前夜(25.12.10 星野 撮影)
なお、米海軍佐世保基地には退役が近い掃海艦(MCM)が4隻配備されているが、そのうちの1隻パトリオット(Patriot MCM-7)はドライドックに2024年11月以来入渠している。
また、同型のパイオニア(Pioneer MCM-9)は1月22日に停泊岸壁を離れた後、26日には赤崎岸壁の前面水域で磁気測定作業のような行動を繰り返している。
(RIMPEACE編集委員・佐世保 篠崎正人)

磁気測定作業中のパイオニア(26.1.26 篠崎 撮影)
2026-1-28|HOME|