佐世保に戻ってきた掃海艦

米海軍立神岸壁に停泊する掃海艦パイオニア(26.7.9 篠崎 撮影)

同じく米海軍立神岸壁に停泊する掃海艦チーフ(26.7.9 篠崎 撮影)
中東・イランで戦争を続ける中、ホルムズ海峡に敷設されたかもしれない機雷の除去のためだろうか、米海軍佐世保基地に配備されている掃海艦2隻が中東方面に派遣されていた。
派遣されていたのは掃海艦パイオニア(Pioneer MCM-9)と同チーフ(Chief MCM-14)。
2隻は3月23日に佐世保を出港した後、沖縄・ホワイトビーチに一時寄港した後、4月1日にはフィリピン・スービック、4月13日にはタイ南部のプーケットに寄港していた。
その後2隻はマラッカ海峡を北上してインド洋に進んだ後、4月20日にはスリランカ・コロンボに停泊していた
しかしその後、2隻はインド洋を越えてアラビア海に向かうことなく、5月27日には再びコロンボに戻り、その後は逆コースをたどって佐世保に戻って来ていた。
米海軍が保有する掃海艦は中東・バーレーンに配備されていた4隻が昨年9月にまでに相次いで退役し、現役で残っているのは佐世保配備の4隻だけとなっていた。
今回の派遣は「ホルムズ海峡に敷設されたかもしれない機雷の除去」という目的だったが、旧来の機雷に対処した掃海器具ではハイテク化した機雷には対応できなかったのかもしれない。
海上自衛隊の掃海艇を戦闘終了後にホルムズ海峡に派遣することが話題になっているが、前回の掃海艇派遣についてとある海上自衛隊の元幹部は、やや自嘲気味に「世紀の冒険だった」と語っていた。現地で機雷処理に当たった元隊員は「大変危険な作業だった」と振り返っていた。
米海軍の掃海艦が戻ってきたことの意味を考えなければならない。
(RIMPEACE編集委員・佐世保 篠崎正人)

立神岸壁にそろった4隻の掃海艦。左下からチーフ、パトリオット、パイオニア、ウォーリアーの4隻(26.7.9 篠崎 撮影)
2026-7-12|HOME|