トマホーク発射能力取得の護衛艦「ちょうかい」、佐世保に帰港

海上自衛隊立神桟橋に停泊した「ちょうかい」(手前から3隻目)(26.8.30 篠崎 撮影)

佐世保湾内の危険物荷役錨地に移動した「ちょうかい」(26.9.5 篠崎 撮影)
海上自衛隊の護衛艦「ちょうかい」(JS CHOKAI DDG-176)が8月30日、母港の佐世保基地に戻ってきた。
ちょうかいは約1年前から米国に派遣され、新たに巡航ミサイル・トマホーク(RGM-109)の発射能力を取得し、実射訓練などを終えていた。
自衛隊でトマホーク運用能力を持つのはちょうかいが初めてとなる。
トマホークは弾道ミサイルと違って軌道を変則的に変更でき、弾頭の種類などにもよるが射程は約1600キロで、地形追随装置で低空飛行しレーダーから逃れることができる。
このため先制攻撃に使用されることも多く、今年2月28日に始まったイラン攻撃でも最初に使用された。
海上自衛隊は今後、合計400発のトマホークを取得するのに合わせて、イージス護衛艦8隻を順次トマホーク発射型に改修するというが、トマホークの取得に要する費用だけでも1600億円を超えるという。
さらに問題なのは、1600キロを超える攻撃対象の位置情報やその種類(基地、倉庫、補給施設など)を自衛隊では確認できず、米国の情報に依拠せざるを得ないということだ。
つまり、米国の指示に基づかなければ運用できない、ということになる。
日米の軍事一体化ではなく「米国の一部化」に他ならない。
その米国の情報も正確とは限らない。イラン攻撃ではトマホークが小学校を爆撃し、小学生など168人を殺傷している。
ちょうかいが佐世保に戻ってきた翌31日、社民党佐世保支部と市民団体は急遽、「護衛艦への巡航ミサイル・トマホーク配備に抗議」として佐世保市内で早朝街宣を行った。
また、佐世保市内の市民団体は合同で「先制攻撃につながる巡航ミサイル・トマホークの配備反対」のスタンディングとリレートークでアピールした。
今後、トマホークの保管・整備などの施設が設けられると思われる。
引き続き基地の増強を許さない運動の拡大が求められる。
(RIMPEACE編集委員・佐世保 篠崎正人)

スタンディングでアピールする 堤県議(右)と永田市議(左)(26.8.31 篠崎 撮影)
2026-9-9|HOME|