艦内で強盗事件、佐世保の揚陸艦で


3月下旬、航海中の揚陸艦の中で乗組員の給料約8万5千ドル(約1千万円)が覆面をした何者かに強奪されるという事件が起きた。
 事件は米海軍佐世保基地に配備されている揚陸艦ジャーマンタウンの艦内で3月15日頃起きた。 当時ジャーマンタウンは香港から沖縄に向かう途中の公海上であったため、事件は日本側にも連絡されなかった。
 事件後、艦内で捜索が行なわれたが犯人を特定できなかったため、逃亡を防ぐため港に立ち寄ることを止め、揚陸艦は洋上に留め置かれた。
 その後、4月8日になってNCID(海軍犯罪捜査局)の捜査チーム(セクション)が沖縄・ホワイトビーチに短時間接岸した揚陸艦に乗り込み、捜査を続けた。事件が解決するまで犯人の逃亡を防ぐ目的で港への入港を見合わせていたジャーマンタウンは途中どこにも立ち寄ることなくフィリピンで行なわれているバリカタン02−01訓練(アブサヤフ掃討作戦)に出かけていたが、4月30日、ようやく佐世保基地に戻ってきた。
 米海軍はとりあえず事件が起きたことは認めたが、容疑者の人数や捜査の状況など詳細は明らかにしていない。
 ジャーマンタウンは、今年7月には米本土サンディエゴに配備されている同型の揚陸艦(LSD)と交替する計画がある。


'2002-5-27|HOME|