8月16日午前9時過ぎ、米海軍基地がある佐世保港に原子力空母エイブラハム・リンカーンが入港した。
空母は7月中旬に米国西海岸ワシントン州のエベレット海軍基地を出港し、アフガニスタンへの攻撃を続けるためインド洋方面に向かう途中寄港した。
艦上には最新型のFA18Eスーパーホーネット他の航空機を搭載し、前日15日には補給艦2隻も佐世保に寄港している。また随伴の護衛艦も博多と横須賀に入港した。
アフガニスタンやイラクを巡るブッシュ大統領の「核兵器による先制攻撃」発言などもあり、この空母戦闘群(CBG−3)には核兵器搭載の疑いもある。また、今回の入港は91年から引き続くイラク攻撃をさらに拡大するための派遣と思われる。
このため佐世保地区労と社会民主党は市民団体とともに、佐世保市長に対して「非核三原則の遵守のため、空母戦闘群に対して非核証明を求めるべきだ」と要請した。
また、空母の入港時には海上から17隻の船団で抗議行動を行い、陸上では連日の抗議集会や座り込みで「入港反対」「戦争協力反対」を訴えた。