音響測定艦4隻が佐世保に集結


庵崎貯油所の岸壁に停泊したビクトリアス。後方は一時寄港後に出港する原潜トピカ(11月27日撮影)

音響測定艦ビクトリアス(VICTORIOUS T-AGOS-19)が11月27日、米海軍佐世保基地の庵崎貯油所岸壁に接岸しているのが確認された。
ビクトリアスは10月24日から26日まで佐世保に停泊したので、約1月ぶりに「戻って」きたことになる。

佐世保には10月になって以降、相次いで音響測定艦が入港しているが、米海軍が運用する5隻のうち4隻までもが集中して停泊するのは例がない。
5月以降、6カ月間の5隻の寄港を次に並べてみる。

ビクトリアス(T-AGOS-19   5月10日〜26日(17日間)
  7月3日〜7月19日(17日間)
10月24日〜10月26日
11月27日〜
エイブル(T-AGOS-20  7月21日〜7月29日(9日間)
11月17日〜
エフェクティブ(T-AGOS-20  6月20日〜7月11日(22日間)
11月22日〜
ロイヤル(T-AGOS-22  7月31日〜9月2日(34日間)
インペッカブル(T-AGOS-23   5月15日〜5月31日(17日間)
 6月4日〜6月6日(3日間)
 6月8日〜24日(17日間)
10月16日〜


音響測定艦の動きに原潜の動き(11回寄港)を重ねると、佐世保が音響測定艦にとって潜水艦捜索あるいは対潜水艦作戦の拠点として、実質的に運用されている実態が見えてくる。
一方、この時期に潜水艦捜索を唯一の任務とする艦船が集中して停泊していることは、周辺海域に展開する必要が薄れているから、ともいえる。
10月から始まった米国会計年度の影響があるのかもしれない。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


2017-11-28|HOME|