2011年3月  佐世保 米艦船の在港状況 Y:横須賀、WB:ホワイトビーチ、NH:那覇軍港、IW:岩国、SV:シアヌークビル
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ESSEX (LHD 2) 揚陸艦 =SV= Sepangar
DENVER(LPD 9) 揚陸艦 =SV= WB WB WB in
HARPERS FERRY (LSD 49) 揚陸艦 WB WB WB WB WB WB
TORTUGA (LSD46) 揚陸艦 out
GUARDIAN (MCM5) 掃海艦
PATRIOT (MCM7) 掃海艦 in
GERMAN TOWN (LSD 42) 揚陸艦 === Surabaya ===
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AVENGER (MCM 1) 掃海艦 in out in out in
DEFENDER (MCM 2) 掃海艦
SANTA FE (SSN 763) 原潜 in out
MATTHEW  PERRY (T-AKE 9) 貨物弾薬補給艦 out in out in out
PECOS (T-AO 197) タンカー in out in out Y Y Y
EMPIRE STATE (T-AO) タンカー in out
IMPECCABLE(T-AGOS 23) 音響測定艦 in
LOYAL (T-AGOS 22) 音響測定艦 out
EFFECTIVE (T-AGOS 21) 音響測定艦 out WB
CARL  BRASHEAR (T-AKE 7) 貨物弾薬補給艦 in out in
TRANSPACIFIC (T-AO) タンカー in out in out
WESTPAC EXPRESS (T-AKR) 貨客船        NH NH NH NH NH NH NH NH NH NH NH NH NH NH IW in out
HENSON (T-AGS 63) 海洋調査船 out in
BRIDGE (T-AOE 10) 高速戦闘支援艦 in out
JOHN S McCAIN (DDG56) 駆逐艦 Y Y Y Y Y Y Y Y Y i/o
RAPPAHANNOCK (T-AO 204) タンカー in out Y Y
LASSEN (DDG 82) 駆逐艦 Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y in
PASADENA (SSN 752) 原潜 Y Y Y WB WB i/o
RICHARD E BYRD (T-AKE 4) 貨物弾薬補給艦 in out
STETHEM (DDG63) 駆逐艦 WB WB in out
ABLE (T-AGOS 20) 音響測定艦 WB WB WB WB in
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東日本の太平洋岸で起きた地震と津波、そしてその後の福島第一原子力発電所の事件は在日米海軍の予定を大きく変更させた。以下、 まとめてみると次のようになる。

1、東日本大震災が起きた当時、佐世保に配備されている揚陸艦隊のうち強襲揚陸艦エセックス、ドック型揚陸艦ハーパーズ・フェリー、 同ジャーマンタウンは東南アジア諸国との一連の訓練(CARAT、コブラ・ゴールド、PHBLEX など)を近く終了し、ハーパーズ・フェリーと ジャーマンタウンは3月末までには交代する計画だった。しかし、大震災を受けて救援作戦「トモダチ」に参加するため急遽日本近海に 向かった。また、ドック型揚陸艦トートュガも大震災の翌日、日本海に向けて出港した。

2、エセックスなどの揚陸艦隊はその後、福島第一原子力発電所で発生した放射能漏れ事故への配慮から原発の風上に当たる日本海で救援 活動を開始した。その後、米本土やグアムなどから駆けつけた放射能影響評価管理チームを乗艦させ、岩手県沖に移動した。

3、原子力発電所の放射能漏れ事故に対する警戒のため、「トモダチ」作戦は福島県沖を避けて岩手県や青森県沖に米軍艦船は終結した ようだ。また、この作戦に対する補給拠点は原子力発電所から200キロ圏内にある横須賀を避け、佐世保に求められた。このため救援 物資や艦船用の食料などを運搬する貨物弾薬補給艦が佐世保に相次いで寄港し続けている。

4、横須賀に配備されている艦船の補給、修理拠点も佐世保に移ったようだ。東シナ海で遊弋中と思われる第7艦隊の旗艦ブルーリッジ への補給も佐世保から置きなわれている。また、横須賀で修理中だったミサイル駆逐艦ラッセンは急遽佐世保に移動し、修理を継続して いる。

5、全般的には、横須賀から司令部機能や支援機能を含めて佐世保に一時的に移転したものと思われる。


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