１、ドック型揚陸艦トートュガが出港した。トートュガは「トモダチ」作戦のため当初予定していた東南アジア諸国との訓練を途中で打ち 切っていた。
　　同様にドック型揚陸艦ジャーマンタウンも月末になって出港した。今回の出港は、いずれも通常のローテーション戻って中断していた アセアン諸国との訓練に出かけたものと思われる。
　　なお、揚陸艦に搭載しているＬＣＡＣはほとんどが佐世保基地に残したままである。

２、チャーターされた民間の大型のタンカー「エンパイア・ステート」が５月１２日と５月２５日に寄港し、いずれも横瀬貯油所の岸壁に 接岸した。
　このタンカーは５月１７日には横須賀に寄港しており、佐世保と横須賀を往復していたものと思われる。横瀬貯油所にはこのほか、中型 の民間タンカー「トランス・パシフィック」も頻繁に接岸していた。

３、台風２号が東シナ海を通過したが、台風を避けるため音響測定艦エイブルとビクトリアスが入港した。この結果、一時的に３隻の音響 測定艦（ビクトリアス、エイブル、エフェクティブ）が立神岸壁に並んだ。台風が通過した後の３１日にはビクトリアスとエイブルが相次 いで出港した。

４、弾道ミサイル観測艦オブザベーション・アイランドが５月１９日赤崎岸壁に接岸し、その日の中に出港した。同艦は今年初めての寄港 だが、長期間の航海を思わせるように船体は相当汚れていた。

５、福島原発事故による放射能汚染を避けて３月２５日から佐世保で定期メンテナンスを続けていた駆逐艦ラッセンが出港した。ラッセン は５月２７日に停泊していた立神６号岸壁を離れ、港中央部の危険物荷役錨地に移動し、その後再び立神１号岸壁に戻っていた。
今回の出港は修理後の検査航海のためと思われ、五島灘から角力灘にかけ、五島列島沖合いを航行するラッセンが目撃されていた。 ラッセンはその後、横須賀に向かった。

2011-6-2|HOME|