１， 佐世保に配備されている揚陸艦のうち、ドック型揚陸艦ジャーマンタウンは9月15日、特段のセレモニーもなく本国に交代のため戻っていった。しかし交代に配備される 予定の同型艦ラシュモア（Rushmore　LSD-47）は10月14日、カリフォルニア州の南西地域メンテナンス・センター（SWRMC）で舵のオーバーホール修理を受けていたことが明らかにされ た。組織上はすでに米海軍佐世保基地に配備完了しているが、実際の配備は遅れているが、年内には完了する見込みという。

２， 海兵隊の揚陸を支援する揚陸補助艦（expeditionary sea base　ESB）ミゲル・キース（Miguel Keith　ESB-5）が佐世保に寄港したが、入港直前には沖縄・ホワイト ビーチ基地の沖に停泊していた。また、佐世保出港後は海兵航空隊基地がある岩国基地の多目的岸壁に接岸し、出港後は再び沖縄に向かい、ホワイトビーチ沖に停泊を繰り返していた。 新規配備に伴う試験あるいは海兵隊の新しいドクトリン（フォース・デザイン2030）に基づく運用の実験を行っているのではないだろうか。
関連する動きとして海兵隊員を輸送する高速輸送艦グアム（Guam　HST―１）もほぼ同時に佐世保基地に寄港した。

３， 横須賀基地に配備されている駆逐艦の寄港が相次いでいる。特にデューイは横須賀に配備後、初めての寄港となった。

４， 北朝鮮が新型ミサイル発射実験を行った直後の10月25日、弾道ミサイル観測艦ハワード・・ローレンセンが入港した。発射実験と関連した動きと思われる。

５， 燃料補給艦ユーコン（Yukon　T-AO-202）が約8年ぶりに寄港した。このところ活発化する東アジアでの作戦展開に備えた配備増加ではないだろうか。

2021-11-5|HOME|