2001年7月4日 佐世保市長 光武顕様
社会民主党佐世保支部 代表 森 信也
去る6月29日、沖縄県北谷町において発生した女性暴行事件は在沖縄米軍兵士によるものと判明しました。
本事件は、米軍兵士が女性を暴行するという人権を蹂躙する凶悪犯罪で断じて許すことはできません。私たちは、今もなお忌まわしい記憶として残る1995年の沖縄における少女暴行事件、1967年当市で起きた米水兵による強盗殺人未遂事件など、幾度となく繰り返される米兵による凶悪犯罪に過去の事件・事故の反省と教訓がまたしても生かされていないことに激しい憤りと強い不信感を抱くものです。
しかも、6月30日、日米両首脳が「日米両国の信頼関係の構築に自信を得た」と表明しましたが、このことは在日米軍専用施設の75%が集中する沖縄や米軍基 地を有する当佐世保市など基地所在地の置かれている現状と両首脳の認識に極めて大きな乖離が生じていることを証明しています。
私たちは、この間米兵による事件・事故の再発防止、今春の米原潜グリーンビルによるえひめ丸衝突沈没事件、米原潜無通告入港事件、米原潜通告外停泊事件など、度重なる事件・事故に対し、原因究明とその責任の所在、及び米軍内部の綱 紀粛正の徹底などを申し入れてきたところです。
しかしながら、基地があるがゆえの構造的な事件・事故は、もはや日米地位協定の運用見なおしや米軍内部の綱紀粛正のみでは根本的な解決にはならないと指摘せざるを得ません。よって貴職におかれましては、今回の重大事件に関連し、下記事項について日米両政府、ならびに関係当局に対し厳しく申し入れを行なわれるよう強く要請いたします。なお、後日、文書による回答をよろしくお願いいたします。
以 上
2001-7-8