2001年4月3日

 佐世保市                  

  市長 光武 顕 様

                社会民民主党佐世保支部

代 表  森 信也

                       佐世保地区労働組合会議

議 長  原 正已

申し入れ書

 陽春の候、貴職におかれましては、市政発展のため、日夜ご尽力いただいておりますことに心から敬意を表します。

 さて、昨日4月2日、午前10時40分頃、米原子力潜水艦「シカゴ」が佐世保港に入港、同日、11時5分頃出港しました。

 我が国への米原潜入港については、1964年8月28日の「米合衆国政府の声明」において、「24時間前に場所や日時などを日本政府に通報する」となっています。

 しかし、これまでこの慣例が幾度となく無視をされ、米原潜が24時間前に佐世保港に入港をし、1997年7月2日には米原潜「ポーツマス」が無通告で佐世保港を出港するという事態も発生しました。

 そして今日、日米両政府が推進している周辺事態法や有事法制化の動きの中での、今回の米原潜「シカゴ」の入港は、入港そのものの通報がなされないという前例のない極めて危険な、我が国の主権を踏みにじる無通報入港であります。

 私たちがかねてより指摘してきた「通報なしで自由に出入りするための地ならし」であり、断じて看過することができません。

 よって貴職におかれましては、次の事項について対処されるとともに、日米両政府、並びに関係当局に対し厳しく申し入れを行われるよう強く要請します。

  1. 米原潜「シカゴ」の無通報入港の原因について、徹底的に調査するとともにその責任を明確にすること。
  2. 1964年8月28日の「米合衆国政府の声明」について順守することの確約と協定の締結を国に求めること。
  3. 24時間前の通報について、佐世保市としても、その実効を図る協定を関係機関と締結すること。
  4. 以上の点が明確にならない限り、港湾管理者として、佐世保港への米原潜の寄港は認めないことを日米両政府に申し入れること。