「アラさがし」と問題点の指摘


付加されている資料の中に、Major Units and Major Training Facillities という地図 がある。Map of Japan,Including Okinawa(報告書の45ページ)を採録した。
すぐに分かるのは、三沢、横須賀の位置が違っていることだ。横須賀基地は房総半島に、 三沢基地は下北半島の先端あたりにあることになっている。この2つの基地は、GAOの 調査員が実際に行ってきた基地などのリストに入っているが、自分のいるところを地図に プロット出来なかったのだろうか?
「アラ探し」はこのくらいにして、もっと重大なポイントを指摘しておこう。
岩国、普天間が抜けているのだ。
メジャーな司令部が置かれていない、という言い訳は無効だ。滑走路移転で飛行制限に対 応しようとしている岩国、キャンプシュワブ沖への移転が日米の焦点となっている普天間 。基地の存在に対する周辺の反対の声が極めて強く、広大な敷地を占めている典型的な施 設なのだ。
もし、知らずに抜かしたとしたら、他組織との連携の不足が如実に出た例ではないか。各 軍の間の調整が出来ていないというのは、このレポートで指摘している重大なポイントの 一つだ。他人に対する指摘が、実は自分にも当てはまっていた、というのはよくある話。 このレポートが受理されるくらいだから、米上院軍事委員会の在日米軍基地に関する関心 も、その程度のものか、などと言いたくなってしまう。




'2002-7-14|0204 GAO index|