RIPSAW RANGE(天ヶ森射爆場)についての記述

GAO報告の中のRIPSAW RANGEについての記述の中に「三沢のF16の Primary Mission が95年に変わった。全ての目標に対する爆撃という任務から、敵の対空防御を制圧する という任務への変化だ」という記述がある。
対空ミサイルにしても高射砲にしても、レー ダーで目標を見つけなければ手も足も出ない。索敵のためのレーダー波をとらえて、対レ ーダーミサイルを撃ち込むのが、三沢のF16の主任務となったのだ。ところがその訓練 がやりにくい、とレポートは指摘する。
「RIPSAW RANGEが狭く、訓練空域も狭いので、レ ーダー波発信装置が2つしか置けない。また、使用する周波数域が厳しく制限されている 。そのため、民間電波標識を目標に加えている」
三沢空港の民間施設もF16の攻撃訓練の対象になっている可能性が強いのだ。
RIPSAW RANGEは日本国内唯一の電子戦訓練エリアで三沢のF16以外にも嘉手納の戦闘機 が電子戦訓練のために飛来する。下の写真は2000年にはじめて現れたと思われる、移 動式対空ミサイル発射装置の模型だ。敵の対空防御を制圧する訓練に、より現実性を持た せる工夫なのだろう。
なお、RIPSAW RANGEでは一般爆撃訓練も続いている。98年オーバーラン事故の記録などか らも、それが裏付けられる。





'2002-7-14|0204 GAO index|