神奈川県と基地関係9市、米軍兵士の交通事故に要請行動

米軍人による交通死亡事故について(要請) 平成16年1月5日午後10時15分頃、横須賀市内の路上において、米海軍軍 人が、日本人の運転する車両に衝突し、死亡させるという交通死亡事故 が発生しました。  当協議会では、これまでも、米軍人の事件・事故の防止を図るため、 交通事故の予防対策の徹底等適切な措置を講じるよう要請してきたとこ ろでありますが、今回、このような事故が発生したことは誠に遺憾であ ります。 貴職におかれましては、規律の厳正な保持と交通教育の一層の徹底等に より交通事故の再発防止に努めること(を米軍に申し入れるよう)、ま た、迅速、かつ万全な被害者救済措置を講じることを強く要請いたしま す。 ※ ( )内は日本側への要請に挿入します。 平成16年1月7日 在日米海軍司令官  フレデリック・R・ルイ 少将     外 務 大 臣   川 口  順 子         殿 防衛施設庁長官   山 中  昭 栄                神奈川県基地関係県市連絡協議会                会 長 神奈川県知事 松沢 成文                副会長 横浜市長   中田  宏                副会長 横須賀市長  沢田 秀男                副会長 相模原市長  小川 勇夫                    藤沢市長   山本 捷雄                    逗子市長   長島 一由                    大和市長   土屋 侯保                    海老名市長  内野  優                    座間市長   星野 勝司                    綾瀬市長   見上 和由


この1月5日の横須賀の事故について星条旗紙は、8日付けの紙面で特段の大きさで報じている。
日本の法律による刑罰の上限を解説するなど、明らかに米軍兵士向けの警告になっている。

この事故が起きる直前に、やはり星条旗紙は酒酔い運転の撲滅のために、横須賀基地が講じている非常手段について報じていた。(4日付け記事

米軍側も兵士の飲酒運転などに注意を喚起した矢先に重大事故が起きた。4日付けの記事の中では、 横須賀基地司令官は「飲酒に無関係な重大事故はここ二年間起きていない」と述べている。 だから飲酒運転を撲滅しようという趣旨で、それはそれで意味があるとは思う。しかし、5日の事故は赤信号無視の結果起きた死亡事故で、飲酒運転ではなかったと見られている。

飲酒運転は論外だが、それを撲滅すれば米兵の事故は無くなる、という単純なものではない証拠だ。要請文にある「規律の厳正な保持と交通教育の一層の徹底等」とは、その点を突いたものだと考えたい。

(金子ときお・相模原市議)


'2004-1-11|HOME|