「木更津基地にオスプレイ修理拠点」 防衛省説明の問題点−5

ストップ!オスプレイ、私たちはだまされない(1)

今月5日、防衛省北関東防衛局と防衛装備長が千葉県木更津市を訪れました。木更津市長と木更津市議会に米軍オスプレイの整備拠点が陸自木更津基地に決まったことについて、計画の概要を説明 しました。

説明時のやり取りについて、11.6付け朝日新聞千葉版は以下のように報じています。
「市議会基地対策特別委協議会では、防衛省側が米軍のデータを説明。墜落や死亡事故などの重大な事故の発生率が飛行10万時間あたり2.12件であることを挙げ、『現在、木更津駐屯地にも配備されているCH47が4〜5ぐらいなので安全性は高い』とした」

ここではまず、オスプレイ(MV−22)の事故率2.12についてとりあげます。この2.12という数字は、横田基地へのCV−22オスプレイの配備計画を明らかにした2015年5月12日に、MV−22についても防衛省が明らかにした数字です。具体的には2014年10月時点でMV−22のクラスA事故は4件という数字をもとにしたものです。

2015年5月17日にハワイでオスプレイが墜落炎上、乗っていた海兵隊員2名が死亡する事故が起きました。この半年近く前の事故がカウントされずに、木更津市側へは小さい事故率で説明されていたのです。事故率を小さくみせようとした防衛省の意図的な操作を感じざるをえません。
私たちの試算では、5月末の時点で事故率は2.5前後にはねあがります。

防衛省が「オスプレイは安全だ」と言ったら、それはウソです。過小な事故率で安全性を説明する防衛省を信用してはなりません。

(RIMPEACE編集部) 


海軍安全センターによるクラスA事故のサマリーからハワイの事故の記述。少なくとも10月には発表されている公式記録


2015-11-23|HOME|