オスプレイの着艦失敗事故、クラスAに分類


海軍安全センターが出す2014.10.1以降のクラスA事故の一覧より、今年12月9日のオスプレイの事故の部分

現地時間の12月9日、米海兵隊のMV−22オスプレイが着艦に失敗した。当初、海兵隊はハードランディングと発表したが、機体はノース・アイランドで船から降ろされた。幸い死傷者はなかったようだが、機体の損傷を修理する金額が多くなるのは確実で、海軍安全センターはクラスAの事故に分類した。

事故は9日夕方、海兵隊基地キャンプ・ペンドルトンの沖合で、MV−22が輸送揚陸艦ニューオールリンズの飛行甲板に着艦しようとして起きた。エアクルー4名と乗員22名の最大級の搭載人員だった。

上掲の海軍安全センターの簡易レポートによれば、オスプレイは着艦時に甲板の外側にはってあるネットに主輪をひっかけた、という。原因は未だ調査中だということだ。強風のためなのか、甲板と海面の高さの差で地面効果が左右の主翼に対して異なったことがバランスを失わせたのだろうか?

輸送揚陸艦ニューオールリンズは新型のサン・アントニオ級で、佐世保にも今年に入って配備された。CH53E大型輸送ヘリやオスプレイを2機、飛行甲板に着陸させたり載せておくスペースを持つ(ジェーン年鑑より)。

(RIMPEACE編集部)


サン・アントニオ級輸送揚陸艦は佐世保にも配備されている。ニューオールリンズの同型艦グリーン・ベイ(LPD 20) (2015.2.19 撮影)


グリーン・ベイと交代で佐世保を去った輸送揚陸艦デンバー(LPD 9)。ホワイトビーチ寄港時にMH53掃海へりを2機積んでいた(2009.8.16 撮影)


2015-12-31|HOME|