オスプレイ、米国でまたクラスA事故
海軍安全センターのレポート。海軍テスト飛行部隊のMV−22Bが10月26日、着陸時に大事故
米海軍が試験飛行を行っていたオスプレイ(MV−22B)が、滑走路に着陸する際に機首を損傷した。海軍安全センターは人員の死亡または物損200万ドル以上のクラスA事故と
位置づけた。
自称「世界でもっとも偉大な試験飛行部隊」の第21試験評価飛行中隊(HX 21)は、ヘリとオスプレイの飛行試験とその評価を行う。テスト飛行部隊のパイロットは技能優秀・
経験豊富と相場は決まっている。その試験飛行パイロットが事故を起こした。
滑走路に降りるときに機首のギアを壊したのだから、ヘリモードで降りてきてバランスを崩したか、墜落に近い角度で落ちてきて機首をぶつけたのか...。オスプレイのヘリモード
下降時の欠陥が出た可能性が高い。
海軍が試験していたのだから、オスプレイの空母連絡機C2代替関連の試験だったのだろう。現在C2が飛来する厚木、嘉手納や、艦載機の移駐が計画されている岩国基地周辺の住民
にとって、特に見過ごせない事故だ。
日本政府に問いたい。このクラスA事故でオスプレイの事故率はまた上がったのか否か?事故率が低いことをオスプレイ導入の理由にあげていたのはいつのことだったのか?
沖縄からオスプレイに出て行ってもらおうではないか。TPP承認で米国を「指導」する意気込みがあるならば、危ないものは危ないと米国にオスプレイの引き上げを求めることもでき
るだろうに。
(RIMPEACE編集部)
パトゥゼント・リバー基地で試験飛行中のMV22Bオスプレイ(2011.6.15 海軍航空システムコマンド がユーチューブにアップ)
2016-11-12|HOME|