ケーブル切断事故裁判の証言から


イタリア・カバラーゼのゴンドラケーブル切断事故から1年が経った。低空飛行中に事故を起こした海兵隊EA6Bのパイロットに対する軍法会議が、米ノースカロライナ州、キャンプ・レジューン基地で進行中だ。
 AP通信が伝えるその裁判での証言内容などは、低空飛行の粗暴さや、被害者の家族の無念さを伝えている。

「パイロットのアシュビー大尉は、超低空・超高速で飛ぶチャンスがあれば、必ず超低空・超高速で飛んだ」(「検察」側の冒頭陳述)

「ケーブル切断事故を起こす前に、アルプスの谷を通過しながら、バレルロール(進行方向を変えずに、機体を360度回転させるアクロバット飛行)を打ったことを、後席の電子戦士官が証言するだろう」(同)

「360度のロールは、高度が十分高いところでは普通の機動だ。しかし低空飛行中は大変危険な飛行となる。2000フィート(600メートル)以下の高度では、バレルロールは普通行わない」(海兵隊司令部付き少佐)

「ジェット機は、家をガタガタ鳴らし、屋根に付けたテレビのアンテナを揺らし、眠っていた赤ん坊の目を覚まさせた」(事故現場近くの家で子守をしていた女性)

「事故現場の谷を見たあとで、あんなフライトはイカレたヤツにしか出来ないという結論に達した」(遺族の一人)

「アシュビー大尉は優秀なパイロットだと紹介されている。本当に彼が最高のパイロットだったとしたら、他のパイロット達はどんな飛び方をするのだろうか」(別の遺族)

事故機のナビゲーター役だったシュバイツアー大尉の裁判は3月1日に始まる。


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