三沢のF16が岩手県で低空飛行実施

三沢基地は騒音苦情を深刻に受け止める(99.1.12星条旗新聞)



ウェイン・スペクト記者(星条旗新聞三沢支局長)
 三沢基地発−−三沢基地の第35戦闘航空団のパイロットたちは、周辺住民との良好な関係を保つために、騒音防止のための諸規則を繰り返し見直している、と基地の担当者は語った。三沢基地の南120マイルにある宮古市が、先週宮古市上空で三沢のF16が出した騒音に対する苦情をまとめたことで、これらの諸規則は、重要性を増した。
 我々は低空飛行や騒音防止の規則を常に見直して、パイロットたちに周知させている、と航空団の広報チーフのクラウディア・フォス大尉は語った。
 フォス大尉によれば、三沢の第13飛行隊所属のF16が、先週岩手県上空で低空飛行訓練を行った。通常の訓練の一部として、空軍のパイロットは様々な飛行訓練をこなさねばならない。その中には、要撃、対地攻撃、低空飛行などがあり、彼らの戦闘能力を磨いている。パイロットたちは、日本列島北部の人口密集地帯上空での飛行ルールを守って訓練飛行を行っている。「市町村などの人口密集地域では、1000フィート以下では飛ばない。空軍の飛行規則には、我々が遵守しなければならない騒音防止策が含まれている」とフォスは語った。
 先週岩手上空を飛んだ戦闘機は、低空飛行訓練の実施中に1000フィートの高度規制を守っているし、寺や神社などの上空では低空飛行を行っていない、とフォスは言っている。宮古市役所のナミオカ・タツヒコは、岩手県上空での訓練について、事前通告をうけたと語った。


編集長の独り言
F16が岩手県内で低空飛行訓練を行った、と米軍が認めたのは珍しい。空軍は最低高度1000フィートで訓練を行っている。ちなみに日本各地の低空飛行ルートで騒音をまき散らしながら飛んでいる艦載機の最低高度はその半分の500フィートとなっている。しかも、その基準さえ守られていないのが実態だ。

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