カールビンソン、香港行きをキャンセル、沖縄近海にとどまる

カールビンソンはフォールイーグル演習のあと、香港に入港する予定だったらしい。しかし日本海から出る前に、香港入港をキャンセルした。香港や中国南部で大流行中のSARSのためだという。(AP)
たしかに、感染力の強いウィルスが船内に蔓延したら、乗組員全滅に近い状況にもなりかねない。
随伴艦が演習終了後に佐世保に入港して「休暇」をもらっても、空母の乗組員たちは、予定した上陸ができなくなった。小さな船なら、「それじゃ、佐世保か横須賀に」ということも可能なんだろうが、5000人を超える乗員を受け入れるには、短期間の準備では無理なのだろう。統一地方選の終わるまでは、日本に寄港しないほうがいい、という「政治的な」判断が働いたのかもしれない。結局沖縄の東海域に居つづけることになったようだ。
カールビンソンの艦載機は、4月4日午後に各機種取り混ぜて12機が嘉手納に飛来。その後10機前後が嘉手納から訓練に飛んでは嘉手納に戻る動きをしている。9日現在、カールビンソンの艦載機はF18、EA6B、E2C、S3が合計約10機、嘉手納に来ている。


'2003-4-9|HOME|