カールビンソンの動き、関連情報(3月上旬)

空母カールビンソンがいよいよ日本近海にやってきた。この数日のカールビンソンに関する情報をまとめておこう。
まずは防衛庁発表の日米合同演習から。「防衛庁海上幕僚監部は七日、沖縄周辺などで九日から十二日にかけて、原子力空母カール・ビンソンを含む米海軍機動部隊が、海上自衛隊と共同訓練を行うことを明らかにした」「訓練に参加するのは米側が機動部隊六隻。日本側は、イージス護衛艦「こんごう」など四隻とP3C哨戒機が参加する。訓練水域は沖縄周辺から東シナ海にかけて。日本海には入らない」(共同通信、3月8日配信)。
随伴艦の横須賀寄港状況は、2月28日から寄港していたイージス巡洋艦アンティータムが5日までに出港した。フリゲイト艦イングラハムは、3月2日に入港、8日朝までは在港中だ。
艦載機の動きは、5日から6日にかけてC2が厚木基地に飛来。また、嘉手納に8日、艦載ヘリSH60が飛来している。
アンティータムに続くように、横須賀にいたイージス巡洋艦チャンセラーズビルとビンセンスも出港した。カールビンソンの機動部隊六隻の中に組み込まれた可能性が大だ。チャンセラーズビルは6日夜に佐世保に入港、燃料補給のあとあわただしく出港している。
これらの情報を合わせて考えると、グアムを1日に出港した空母カールビンソンは、5日から6日にかけて房総半島の沖を通過、8日までに沖縄近海の海域に到着、9日から海自との合同演習を行うことになる。

その後の動きについては、The Korean Herald が3月8日付けで次のように報じている。
「米韓統合軍司令部は7日、空母カールビンソンが数週間のうちに韓国の港に短期間寄港する、これは現在行われているフォールイーグル演習の一環だ、と発表した」「統合軍司令部は、どこの港に入るかは明らかにしていないが、軍事専門家は釜山の可能性が大きいと言っている」
フォールイーグルに参加する空母は、日本海に入るのを常としている。12日に日米合同演習を終えたあと、日本海に入るのは確実だろう。そのときに、キティーホークに随伴しなかったイージス巡洋艦2隻も、カールビンソンについていくと思われる。

(RIMPEACE編集部)


'2003-3-9|HOME|