カールビンソン、グアムに戻る(航跡推定03.5.15−19)



5月10日に横須賀港外に沖泊りしたカールビンソンは5月15日に出港、再びグアムに向かった。第7艦隊ニュースによれば原子力空母のグアム入港は5月19日。寄り道をせずにまっすぐ戻った形だ。SUNによれば、グアムに2週間とどまり飛行甲板の補修を行うとのこと。
5月5日までタンデムスラスト演習でグアム近海に居て、修理が必要な状況なのになぜ、横須賀までカールビンソンはやってきたのだろうか。SUNによれば、米海軍は"The carrier was due to refuel and undergo maintenance"と発表したという。これを受けて、寄港目的を「乗組員の休養、燃料補給など」と報じた報道機関もあったようだが、原子力船の燃料補給とは何を意味するのだろうか。原子力空母の原子炉の燃料棒の交換が年単位の作業となることは、これまでの空母のローテーションからも明らかだ。鉄腕アトムじゃあるまいし、原子力エネルギーを数日の寄港で補充することなどできるわけがない。原子力空母の日本への寄港実績を重ねるために、不自然な横須賀寄港を行ったと見るのが適当ではないだろうか。
カールビンソン随伴艦のフリゲート艦イングラハムは、空母と同じ日に横須賀を出て、サイパンに寄港、また補給艦サクラメントは、寄港していた佐世保を12日に出港、空母と合流してグアムに寄港している。
SUNによれば、キティーホークは10月末まで修理のためにドック入りし、カールビンソンは11月初めまでは、母港のブレマートン(米西海岸の海軍基地)には戻らないとのことだ。


'2003-5-24|HOME|