キティーホークの任務は?

インドネシアに焦点の可能性も

10月10日付けの第七艦隊のニュースに、珍しくキティーホークの「消息」が載った。ギャリー、カーティスウィルバーとともに空母キティーホークは10月7日にシンガポールの近海で、インドネシアの遭難者を救助したとのこと。はからずもキティーの居場所があきらかになったのだが、では、これからどこに行くのだろうか。
インド洋に向かう、というのが大方の見方だが、あえて別の可能性を提示しておきたい。シンガポールといえばインドネシアの目と鼻の先。空母の今回の目的はインドネシア近海での米国人避難のための台船となることだ、という可能性はないだろうか。
アフガニスタン攻撃直後に、ムスリムの多いインドネシアで反米暴動などが起きたときに備えて、米国人をヘリなどで避難させるとすれば、できるだけ甲板の広い空母が使い勝手がいいこと。また横須賀から5000キロ離れたシンガポール近海ならば、時速30マイルで走って約100時間(ほぼ4日)。10月一日に横須賀を出た空母が7日にまだこのあたりにいるとすれば、インド洋に急ぐのではなく、この海域が目的地である可能性があること。
在外の米国人保護を米政府が考えないはずがないから、仮にキティーが行かなくても、別の船が救援に行くことは確かだと思う。ただ、今回の爆撃開始の時期とキティーの動きとが符合していたことは間違いない。(RIMPEACE編集部)

'2001-10-10|HOME|