キティーホークにヨコスカ帰還命令

同じ4月14日付けの星条旗紙の見出しが、太平洋版とヨーロッパ版で変わった。時差があり締め切りが早い太平洋版では”may be”だったキティーホークの帰還のニュースが、ヨーロッパ版では、公式発表として”will be”になっていた。
「キティーホークは、ペルシャ湾を出て日本に向かうように命令を受けた」(星条旗紙 03.4.14 European edition)。同紙によれば、巡洋艦カウペンス、駆逐艦ジョンSマケインも一緒に戻ってくるが、ゲアリーとバンデグリフトの2隻のフリゲートは湾岸海域で作戦行動を続けるとのこと。
また、空母の乗組員はヨコスカへ帰る途中に、どこかの港によることを望んでいる。しかし、空母戦闘群司令官は、どこにも寄らずにヨコスカに直行する可能性が大きい、と言っている。数ヶ月のドック入りがキティーホークに必用だ、とのことだ。(以上、星条旗新聞)

ドック入りを控えた空母でも、通常の任務航海なら香港かシンガポールあたりに寄るはずだ。空母を湾岸に大量動員したために、空母のローテーションを元に戻すのにはなるべく早く帰港させたほうがいい、という判断もあろう。ただ、それだけではなかろう。今沖縄近海にいるカールビンソンは、フォールイーグル演習の後で、香港に寄港する予定をキャンセルした。米海軍は香港とシンガポールへの海軍艦船の入港を禁止した(SUN,03.4.13)。キティーホークも寄港ができなくなったので、ドック入りを表向きの理由にまっすぐ帰る可能性を強調しているのだろう。

キティーホークの代打で極東にやってきたカールビンソンは、この2週間ほど沖縄の東海上にいる模様だ。上記のSUNの記事では、今後グアムに向かい、タンデム・スラスト演習に参加する、とある。
3週間ほどでキティーホークがヨコスカに戻ってくるまでは、カールビンソンもグアムに入港したりしながら、この海域から離れないのだろう。

  (RIMPEACE編集部)


'2003-4-14|HOME|