キティーホーク、日本海に入る
艦載機、厚木から洋上の空母へ


艦載機が残る厚木基地。この後、嘉手納から13機飛来(3月19日16時撮影)

キティーホークのプサン入港直前の3月14日に、艦載機が嘉手納に12機、厚木に15機飛来した。厚木に飛来したのは、スーパーホーネット、ホーネット、電子戦機EA6B、対潜機S3だ。

厚木に飛来した艦載機は16日から本格的な飛行を開始した。我々がつかんでいるだけでも16日は21機、17日は25機、18日は29機、19日が9機と、艦載機の一部しかいないのに激しい飛行状況だ。編集部に寄せられる情報を総合すると、これらの飛行には低空飛行訓練と渋川上空の対地攻撃訓練エリアへの飛行が含まれている。低空飛行ではブルールートがもっとも多く、飛んでいるのはEA6Bやホーネットとのことだ。またオレンジルートやイエロールートでも飛行が確認されている。

低空飛行訓練が、レーダー網をかいくぐっての攻撃訓練であることは、米軍機の事故報告書ですでに明らかになっている。スーパーホーネットは渋川上空にで攻撃訓練を行っていると推定される。空母の入港中に艦載機を分散配置した上に、攻撃訓練を行うのは、きわめて異常な事態といわざるを得ない。

このほか、岩国基地にも艦載機が現れている。在韓米軍基地にも艦載機が分散配備されていると見るのが自然だ。まだフォールイーグル演習開始前だが、キティーホーク戦闘群は日本や韓国の基地を利用して、実質的な演習開始状況を造り出している。

3月20日午後、艦載機は厚木からの離陸を開始した。ポハン沖合いの、フォールイーグル演習の海空域に近づいている空母に向けた飛行だ。厚木にいた艦載機の大半が21日昼までに空母に着艦したと推定される。

(金子ときお相模原市議、RIMPEACE編集部)


'2004-3-21|HOME|