キティーホーク出港「インド洋に直行」って本当?

キティーホークが21日朝出港した。艦載機は硫黄島で26日までNLPを行っている。 だから、キティーホークは硫黄島近辺で艦載機を回収してアフガン攻撃に向かう、というのは、少々論理の飛躍がある。 当編集部は、一端キティーホークは横須賀に戻ってくる可能性が大きいと見る。

  1. キティーホークは横須賀で修理中だった。修理後の空母は数日出港して、工事結果の検証を行うのが常だ。
  2. NLPで硫黄島に向かった第5空母航空団のパイロットやメカニックスの出発に際し、セレモニーなどを行った形跡がない。
  3. キティーホークの出港時の見送りも十数人だったという。長期間「戦場」に出かける5000人の兵士の家族が、そんなに「冷たい」とは思えない。
  4. 長期の航海には必ず同伴する直衛艦チャンセラーズビルが動いていない。
  5. 湾岸戦争の開始時のような、緊急に兵力を集中しなければならないという軍事的な状況にはない。
  6. 「護衛」の自衛艦2隻は、出港当日の夕方、横須賀に戻ってきた。

まだまだあるが、どれをとっても、マスコミの論調ような「インド洋へ向かうと思われる」の裏づけにはなりそうもない。 インド洋に行くか行かぬかは別として、横須賀の空母が臨戦態勢に入ったことだけは確かなのだが。
自衛艦が空母を防衛して共同行動をとった、という事実だけが残ってしまう結果になりかねないことを危惧している。(RIMPEACE編集部)

'2001-9-22|HOME|