コリーショウエスト、横浜ノースドックに現れる



久しぶりにノースドックに入港した海洋調査船コリーショウエスト(7.26 撮影)


海洋調査船コリーショウエストが横浜ノースドックに入港した。4月なかばにノースドックを出て以来3ヶ月ぶりだ。5月下旬のヨコスカ、ホワイトビーチ入港以来、我々の監視のネットワークにもかかっていなかった。

コリーショウエストの去就が注目されるのは、この船だけが積んでいた試験中の「くじら殺し」低周波アクティブソナー(LFA)が、本番使用に移行するかどうかのメルクマールとなっているからだ。

「LFAシステムのプロトタイプは、コリーショウエストに搭載されている。このシステムは建造中のインペッカブルに搭載が予定されている」(Global Security,T-AGOS23 Impeccable), 「コリーショウエストのチャーター期間は2003年までとなった。インペッカブルの就役が遅れているからだ。コリーショウエストは、インペッカブルのミッション(LFAのこと)を、就役まで代行する」(Global Security, Chouest)。
コリーショウエストの現在有効のチャーター契約は、04年4月1日に始まり9月30日までだが、あと4年間は延長可能(MSC契約状況,4TH QTR FY04)。「LFAシステムのプロトタイプはコリーショウエストに搭載されていて、2004年にインペッカブルに搭載予定だ」(Warships1 掲示板への 03.12.31書きこみ)

インペッカブルへのLFAの搭載がどんどん遅れてきた。それにともない、コリーショウエストのチャーター契約も延長され今日に至っている。コリーショウエストが契約切れになれば、LFAがインペッカブルに搭載された裏づけとなる。T−AGOS艦でのLFA本番使用の開始を告げるものだ。

しばらく姿を見せなかったコリーショウエストがノースドックに現れたことは、まだこの船が米軍にチャーターされていることを示す。プロトタイプをまだ積んでいる可能性もある。では、インペッカブルにはLFAは搭載されたのだろうか。インペッカブルは、5月20日〜22日にかけて、コリーショウエストと一緒にヨコスカに入港していた。これがおそらくヨコスカ初入港なのだろう。7月19日からインペッカブルは2度目のヨコスカ寄港をして現在に至っている。これまではノースドックにたびたび寄港、それも2勤3休と言われるくらい長い滞在だった。今回ヨコスカに長く滞在している理由は何だろうか。

横浜ノースドックになくてヨコスカにあるもの、それは艦船修理部(SRF)だ。LFA搭載または調整修理には、SRFの支援が必要だと思われる。異例のヨコスカ長期滞在の理由として十分考えられることだ。


同日、ヨコスカに入港中のインペッカブル(23番)(7.26 撮影)

(RIMPEACE編集部)


'2004-7-27|HOME|