ノースドックのLCU2隻が行方不明


手前左が戦闘補給艦コンコルド、右はLCUを運んできた台船と航洋タグ。その反対側のバースにLCUが8隻つながれている。


台船と航洋タグは10月2日朝、ノースドックを離れる予定だ(9.30 撮影)

台風一過で空気が澄んだ30日午後、3隻のLCU(大型揚陸艇)が増えて10隻になったはずの横浜ノースドックJ,K,Lバースを見下ろしに出かけた。7+3=10 の予想が外れて、バースにつながれていたのは8隻だった。2隻が別のところに行っている。

今回運ばれてきた3隻のLCU(2014,2022,2035)は居た。昨年からいた7隻のうち、2009,2020の2隻が見えない。3年に1度の定期点検が始まったのだろうか。

ノースドックで備蓄される陸軍舟艇や浮き桟橋セットの保守管理の業務委託について、02年7月に米軍が出したRFP(要求される業務内容)によれば、3年に1度、舟艇は定期点検のために船舶修理施設に移送される。ノースドックに来てからは2年内外だが、直近の点検から3年がたったということだろう。

「陸軍資材軍の舟艇備蓄基地へのバス・サービス」というRFPが、8月下旬にFBOのページに示された。9月1日から10月29日まで、土日と米国の祝日を除く41日間、17時15分ノースドック発キャンプ座間行きの22人乗りマイクロバス片道便の運行、というのが主要な内容だ。

これはノースドックの陸軍舟艇や浮き桟橋セットの保守管理の監査だろうとめぼしを付けて、初日の9月1日に人の流れを注目していたが、陸上保管の舟艇の周りに何人かが取り付いていただけで、マイクロバスで送るほどの人数が投入されているようには思えなかった。

今考えると、監査の主力はLCUに向かっていて、どこか(多分横浜港内)の船舶修理施設に行っているのではなかろうか。終業時前にノースドックに集合して、まとまってマイクロバスで宿泊地のキャンプ座間に戻るのを、10月末まで繰り返すのだろう。この見方が当たっていれば、あと一ヵ月、陸軍舟艇などの検査月間が続くことになる。

(RIMPEACE編集部)


脚立を使って中型揚陸艇を調べる2人。検査期間の始まりか?(9.1 撮影)

2004-9-30|HOME