見失ったLCUは大黒運河に居た


鶴見大橋の南、大黒運河の合流点あたりに、ノースドックから修理に出されたLCUが潜んでいた


艦橋に09の文字。Calabozaという名前の船だ。

昨年末に横須賀で見つけたLCU2020のほかに、ノースドックから消えたLCUがある。このLCUが鶴見大橋付近の大黒運河で見つかった。

船舶造修を業務とする会社の、運河に面した岸壁につながれていた。ノースドックで保管されている陸軍舟艇セットのメンテ契約をとったITT社システム本部からLCUの修理を受注したのだろう。

LCU2009で、ノースドックに第2陣で運ばれてきたLCUのうちの一隻だ。横須賀で見つけたLCU2020と一緒にアメリカンコーモラントという船に載せられてきたものだ。

お隣さんは佃煮の工場で、この会社の岸壁はLCU一隻でほぼふさがってしまう。2隻同時の修理は出来そうもないから、もう一隻のLCUは別の会社で修理され、点検のために横須賀の住友造船に持ちこまれたのだろう。ノースドックから水路をたどればすぐ近くに、こういう会社がたくさんあるのではないか 。ノースドックが保管場所になった背景に、メンテを任せられる技術を持つ会社が近くに多い、という要件があったと見て間違いない。


会社の金網の外から撮影。デッキには「立ち入り禁止」の黄色いテープが張り巡らせてある。

(RIMPEACE編集部、写真はすべて05.1.4 撮影)

この場所にLCUがいることを連絡してくださった読者の方に感謝します。


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