LCU陸に上がる。本格的な修理に


横浜工作所で修理に入った陸軍上陸用舟艇(2005.3.21 撮影)

横浜ノースドックで保管中の10隻の大型上陸用舟艇(LCU)のうち3隻目の修理が始まった。修理を請け負ったのは、鶴見大橋の西詰にある株式会社横浜工作所だ。この会社にとっては2隻目の受注となる。

2月下旬にノースドックからこの会社の前の運河にLCU2007が運ばれた。目撃者の情報によれば3月13日にはこのLCUが陸に上げられていたとのこと。普段はノースドックの裏のバースに数珠つなぎ状に停泊しているので、大きさを実感することはないが、陸に上げられるとものすごくデカイ船だということがわかる。上陸作戦で戦車なども積んでいくというから、これだけの大きさが必要なんだろうけれど、それにしてもデカイ。

米軍の仕様書によれば、LCUに限らずノースドックに保管されている全ての上陸用舟艇(現在30隻)が、3年ごとに船舶修理施設で点検整備を受ける、となっている。前2隻のLCUの例では、1隻に3〜4ヶ月かかっている。30隻全部を1社や2社で3年以内に点検修理を行うのは無理な話しだ。横浜港周辺に、米軍舟艇のメンテを請け負う企業がまだいくつかあるということだ。

(RIMPEACE編集部)


反対側から見たLCUの前半分。陸に上がると、その大きさがよくわかる(2005.3.21 撮影)


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