移動・検査中の陸軍舟艇、ノースドックの元の場所に


横浜ノースドックの裏手のバースや陸上保管場所に戻ったLCM,ST,BD(05.7.25 撮影)

横浜ノースドックで、保管中の陸軍舟艇のうちの4隻が、試運転などの検査を終了してもとの陸上保管場所に戻った。7月21日に戻ったが、移動開始から一ヵ月あまり後のことだった。

6月17日、あらかじめクレーンバージ(BD)を移動させて空いた水面に、陸上保管の小型タグ(ST)とLCM(中型揚陸艇)2隻ずつが、民間のクレーンバージを使っておろされた。保管中の陸軍上陸用舟艇セットの大掛かりな検査が、陸上保管の舟艇についても開始された日だった。

これらの舟艇は、みなとみらい側のバースとは反対側にあるJ,K,Lバースに移動し、そこに繋がれている大型揚陸艇(LCU)に接舷された。そして、その場所から何回かみなとみらいに面する海面に出てきて、試運転を行っていた。

3年前に、陸軍上陸用舟艇メンテナンス請負の公募の要綱の中に、全ての舟艇は3年に一度、修理工場での定期検査を受ける、という条項がある。今回のST,LCMの動きは、3年に一度の定期検査に該当するのだろうが、LCUと違って近くの造船所に運ばれることはなく、「身内」で検査してしまった。

今後も、検査のサイクルにあてはまる舟艇が、定期検査を受け、港内を走りまわる事態が起きるだろう。これらの検査は「米陸軍の演習や偶発的な事態が生じた場合」(同要綱)に備えているのだ。

(RIMPEACE編集部)


試運転を中断して昼休みのために係留バースに戻るST(05.7.11 撮影)


J,K,LバースのLCUの横に繋がれているST2隻とLCM2隻(05.7.15 撮影)


'2005-7-26|HOME|