7隻入港、空きがなくなった横浜ノースドック


9月7日正午の入港状況。1.コリー・ショウエスト(海洋調査船)、2.WPエクスプレス(高速輸送艦)、3.バージ、
4.アイランド・スカウト(オーシャン・タグ)、5.デニー・タイド(海洋調査船)、6.ボウディッチ(海洋調査船)
7、チペカヌー(給油艦)、8.BCへーゼン(海洋調査船)


左からWPエクスプレス、コリー・ショウエスト、アイランド・スカウト、デニー・タイド


左からデニー・タイド、ボウディッチ、チペカヌー、BCへーゼン

9月4日夕方の時点で、横浜ノースドックに6隻入港という「新記録」だったが、5日夕方にタグとバージが入港して、7隻入港となった。バージを含めてA〜Hのバースが全部埋まってしまった。

30年以上、ノースドックに注目しているが、バースが全部埋まるなんて見たことがない。主要因は台風避難なのだろうが、何度も九州を直撃する台風が来ているのに、なんで今回だけ佐世保から2隻の調査船が避難して来たのだろうか。2004年9月の台風18号は九州を直撃したが、そのときちょうどこの2隻の調査船は佐世保港内で投錨している。(台風避難で佐世保基地ひしめく

佐世保では今回の台風14号避難で、揚陸艦が3隻、港の外に出ている。8月下旬に台風11号が関東地方を直撃したときには、空母をはじめ何隻かの戦闘艦がやはり、横須賀基地から外海に逃れた。例のビンセンス漂流・コロナド直撃事件で、第7艦隊の台風避難の方針が変わったのかもしれない。台風が佐世保を直撃する場合は、小型艦は港内ではなく、ノースドックなどコースから外れている基地に避難する、というように。

そのほか、素人目には遊休化していると見られかねない横浜ノースドックが、バースが一杯になるほど米軍にとって必要であることをアピールして、返還要求を押さえようという魂胆もあったのかもしれない。米軍再編の中で、各基地が注目されているときだけに、うがった見方、と一概に捨てきれないところだ。

(RIMPEACE編集部)(写真はすべて、9月7日撮影)


見なれぬ黒い物体がバージの上にあった。一瞬、潜水艦が寄港したのか、と思うほど、色・形が潜水艦の艦橋部分に似ている


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