ノースドックへの音響測定艦寄港、この2ヶ月


横浜ノースドックへの音響測定艦の寄港状況(青線)。赤の点線は米海軍演習に参加した期間

曳航ソナーで潜水艦の位置を正確に割り出すのが、音響測定艦の主任務だ。米海軍には、現役の音響測定艦が4隻いる。その4隻がすべて日本近海に集中し、ノースドックへの寄港もまた集中した。

10月には組み合わせを変えて、3隻が同時に寄港することが2回あった。これまでに見られなかった3隻同時寄港が、2回続いた。米海軍の潜水艦捜索の任務が、日本近海で集中的に行われていることを如実に示している。

11月12日のエフェクティブ出港で、9月28日のインペッカブル入港以来の音響測定艦寄港ラッシュは、一応終了した。(また、すぐに寄港するかもしれないが)

上掲の寄港パターン表を見て気付くことがある。ロイヤルとビクトリアスが、それぞれ米海軍の演習に参加しているときに、近くの海上に別の2隻の音響測定艦がいる。
演習参加の艦は、演習シナリオにしたがって動くのだろうが、その演習を調査に来る他国の潜水艦がいることは、容易に想像がつく。その動きをキャッチするために2隻の音響測定艦が、潜水艦が出没しそうな海域に出張っているのではないだろうか。

(RIMPEACE編集部)


Eバースに入港した音響測定艦インペッカブル。BバースにWPエクスプレスがいる(9.28 撮影)


3隻同時寄港。左からインペッカブル、ビクトリアス、エフェクティブ(10.23 撮影)


別の組み合わせでの3隻同時寄港。左からロイヤル、ビクトリアス、エフェクティブ(10.28 撮影)


左端がロイヤル、右端のオイルフェンスで囲まれたのがエフェクティブ(11.1 撮影)


左はロイヤル、右は入港直後のインペッカブル(11.4 撮影)


1隻だけHバースにいるエフェクティブ。12日に出港した(11.8 撮影)


'2005-11-12|HOME|