音響測定艦3隻、ノースドックに集結


3隻目の音響測定艦エフェクティブが、10月14日11時30分ころ横浜ノースドックに入港。


3隻並んだ音響測定艦。左からインペッカブル、ビクトリアス、エフェクティブ(10.14 撮影)

双胴の音響測定艦が、横浜ノースドックに3隻集まった。台風20号の接近で沖縄近海が大シケとなっている。その海域からの避難という側面もあるのだろうが、3隻同時とは前代未聞だ。

いま現役で潜水艦を追いかけている米海軍の音響測定艦は、全部で4隻だ。そのうちの3隻が集まった。もう1隻はロイヤルで、この船は8日まで沖縄近海で行われていた日米対潜特別訓練に参加している。

要するに現役の音響測定艦4隻が全部日本近海にいるということだ。大西洋艦隊の責任海域を担当していたロイヤルが、初めてノースドックに姿をあらわしたのは、2004年12月14日だった。それ以来、太平洋艦隊の責任エリアで全部の音響測定艦が活動をはじめたことは推測していた。しかし、日本近海で4隻が同時に活動し、その内の3隻がノースドックに入ったということは、活動範囲が太平洋艦隊の責任エリアという広大な海域より、ずっと絞られていることを示している。この海域で活動する中国、北朝鮮の潜水艦が主要な「獲物」なのだろう。

対潜水艦戦闘は、太平洋艦隊司令官の最重要課題となっている(Stars and Stripes, 05.10.3)。ハンターは獲物のいるところを捜索する。潜水艦の居所を真っ先につかむべき音響測定艦の「戦場」は日本近海なのだ。

(RIMPEACE編集部)


'2005-10-14|HOME|