レーダーを抜かれた音響測定艦エフェクティブ


エフェクティブのマストのてっぺんから、まずレドームが外された


続いて衛星通信用のレーダー本体が外された(06年5月10日午前 撮影)

音響測定艦エフェクティブが横浜ノースドックに2ヵ月ぶりに入港したのは、3月21日だった。4月に4日間ほどノースドックから離れたが、これも東京湾から外には出ていない可能性が強い。

2ヶ月近く任務に出ないのは、きわめて異例だ。LFAソナーを積みこんだあとのインペッカブルの「1勤2休」態勢に近い。どこか故障でもしたのか、と思っていたら、5月10日にマストのてっぺんについているレーダーが外されてしまった。

音響測定艦は曳航式のソナーで得た音響データを「衛星通信回線を通じて陸上の施設に送る。そこでは、データを解析し、対潜作戦を展開中の部隊にデータを転送する。また、その海域にいる対潜作戦実行中の船舶に直接ナマデータを送ることも出来る」(Ships and Aircraft of the U.S. Fleet, NORMAN POLMAR)

衛星通信のレーダー本体が外されては、採取した潜水艦などの音響データを送ることが出来ない。エフェクティブの任務航海は、少し先のことになりそうだ。

(RIMPEACE編集部)


エフェクティブ(右)とインペッカブル。レドームの有無がはっきりわかる(06年5月10日午後 撮影)


'2006-5-11|HOME|