最近ツルんでる? 2隻の音響測定艦


横浜ノースドックに寄りそうように停泊中のエフェクティブ(左)とコリー・ショウエスト(06.8.18 撮影)

音響測定艦エフェクティブとコリー・ショウエストがノースドックのA、Bバースに停泊中だ。おそらく入港は17日だろう。

この2隻、7月半ば以降に那覇軍港にほぼ同時に寄港していた。
7月11日にノースドックを出港したコリー・ショウエストは、グアムには向かわずに同16日に那覇軍港に現れた。その後25日まで途中の数日を除いて那覇軍港に在港した。
エフェクティブは3月下旬から6月中旬まで3ヵ月近く、ほぼ連続してノースドックに滞在していた。5月には衛星通信用のアンテナを外すなど、相当大規模な改修を行っていた。
6月17日にノースドックを出港したエフェクティブは、1ヵ月後の7月18日に那覇軍港に寄港、23日に出ていった。

2隻とも那覇軍港に寄港した7月下旬以降は沖縄近海や東シナ海で活動していたと見られる。そしていっしょに横浜ノースドックに戻ってきた。
7月から8月にかけての2隻の動きが重なること、また片方が低周波アクティブ(LFA)ソナー搭載艦であることから、東シナ海付近でLFAソナーの試験をしていたのでは、という推定も可能だ。
比較的浅い海では、LFAソナーの海底からの反射波が深海より強くなる。通常はLFAソナー搭載艦(この場合はコリー・ショウエスト)が自艦のパッシブソナーで反射波を拾うが、少し離れたところで航行するエフェクティブのパッシブソナーでも同時に反射波を拾って2隻のデータを照合し、ノイズとしての海底からの反射波を分離するような試験をしていたのではないか、などと想像は膨らんでいく。


今回のような2隻の「ツルんだ」動きが今後も繰り返されるなら、浅い海での音響測定艦の行動のパターンとして定着する可能性もある。

(RIMPEACE編集部)


'2006-8-19|HOME|