ミサイル観測艦、横浜ノースドックに寄港


横浜ノースドックのHバースに入港中のオブザベーション・アイランド


音響測定艦がいなくなったノースドックに、未だ3隻が寄港している。左はモントーク、その右はサンノゼ(06.12.10 撮影)

12月8日午後、横浜ノースドックにミサイル観測艦オブザベーション・アイランドが寄港した。北朝鮮のミサイル発射の直後の7月中旬に5日間寄港して以来のことだ。

この船は主に佐世保基地に寄港する。寄港回数、日数ともに佐世保がダントツのトップで、ノースドックがそれに次ぎ、那覇軍港、横須賀がチラホラという具合だ。作戦海域が朝鮮半島周辺だったら、佐世保は補給、作戦両面で最適なのだろう。では横浜まで来る理由はなんだったのだろう。

オブザベーション・アイランドが籍を置くMSCの極東司令部がノースドックにあった。その関係でノースドックに年に1、2回やってくるものと考えていた。
しかし、この10月にこの司令部が改編されシンガポールに移った。10月以降、佐世保には延べ1ヵ月近く寄港していたオブザベーション・アイランドはノースドックには姿をみせなかったが、今回は司令部移転後初めての寄港だ。

司令部の有無にかかわり無く寄港するとすれば、大型船のある程度の長期の停泊が可能な埠頭としての位置付けが、ノースドックに行われているのかもしれない。今、ノースドックには戦闘補給艦サンノゼとオブザベーション・アイランドがいる。クリスマス休暇で横須賀や佐世保が混み合うときのバッファーとしてノースドックが使われるのかどうか、今回の大型船2隻の同時寄港がいつまで続くかによってわかりそうだ。

(RIMPEACE編集部)


'2006-12-10|HOME|