横浜NDの陸軍舟艇、一部解体・搬出



横積み平タグが分解されて、トラックに積まれてノースドックの外へ(07.12.11 撮影)

US ARMYの上陸用舟艇セットが横浜ノースドックに搬入されはじめたのは、2002年8月25日だった。タグボート、揚陸艇などが 運び込まれた。SLWT(Side Loading Warping Tug, 横積み平タグ)が4隻運び込まれてきたのは、1年後の03年8月だった。
1隻増えて5隻となったSLWTの備蓄態勢は06年10月下旬まで続いた。

06年10月25日から1隻減ったSLWTは、その1年後にさらに1隻減る。一時的な修理のためではなかったことを示す隻数の 推移だ。

この12月11日、SLWTが備蓄されているノースドックのAバース近くにクレーン車が入り、アームを伸ばして作業をしていた。 SLWTを10個以上の部品に分解し、クレーンで吊り上げ、トラックに乗せていた。週明けから作業を始めていたようで、すでに完全な SLWTは1隻残っているだけだった。

分解されてもひとつひとつが相当大きい部品は、産廃輸送車のようなトラックに積まれてノースドックの正門から出て行った。
これが、SLWTの備蓄場所の変更なのか、それともスクラップにしての売却なのか、はっきりしない。ただ、SLWTを含む上陸用 舟艇セットがディエゴガルシアなどから横浜に移動される前に、その計画を話し合う会議がもたれている。その会議の資料には、ノース ドックとともに、受け入れ先として相模補給廠の名前も出ていた。
SLWTの備蓄場所を変更するとしたら、相模補給廠はその候補地であることは間違いない。

(RIMPEACE編集部)


'2007-12-14|HOME|