陸軍上陸用舟艇セットの現状 − 1
横浜ノースドックに備蓄中の陸軍上陸用舟艇セットは、メンテナンスが外注されている。新たにメンテナンスを行う業者の募集がFBO
の3月30日付け募集ページに載った。
今回の契約期間も1年だが、4回延長が可能で実質的には5年間の保守管理契約となる。
大型・中型揚陸艇、小型タグ、横積み平タグが修理のためにノースドック外に搬出される隻数が、昨年後半に急に増えた。これまでの保守
管理契約が切れる直前に、残っていた修理を一気に片付けるためのものだったか、と思い至ったものだ。
上の一覧は、今回新しく結ばれる保守管理契約の対象となる舟艇などだ。
大きく4つに分かれる。大型揚陸艇(LCU)・中型揚陸艇(LCM)の揚陸艇グループ、大型タグ(LT)・小型タグ(ST)のタグ
ボートグループ、クレーンバージ(BD)・ガソリンバージ(BG)のバージグループ、そして浮き桟橋などのコンテナ型部品セットと
駆動のための平タグのグループ(下図)の4つだ。
5年前の契約対象と比べてLCM,SLWTに変化がある。LCM M1は1隻増、5隻だったSLWTがSLWTとWTあわせて6隻
になっている。
また、コンテナ型の部品の数は、前回は133個となっていたが、今回は実際に保管されている個数から見て、もっと多くなっている。
5月1日現在の保管状況と比べて保守管理契約の対象数が多い平タグ(WT)や大型タグ(LT)は、今後ノースドックに搬入される
と見られる。逆にノースドックから搬出されるかもしれないものにガソリンバージ(BG)がある。(現状−2に続く)
米陸軍のテクニカル・マニュアルに載っている、
組み立てられた姿
(RIMPEACE編集部)
[参考ページ]
New PWS-Version-Austin-25 Mar 08
ノースドック備蓄の陸軍舟艇などの保守管理の内容記述書
'2008-5-5|HOME|