横浜ノースドックに備蓄中の

陸軍上陸用舟艇セットの現状 − 4


組み合わされて浮き桟橋やフェリーになるコンテナ状の部品が
200個近くノースドック中央部に積まれている(08.4.21 撮影)

一見コンテナが並んでいるように見えるのが、ノースドック中央部に積まれている Modular Causeway Systems (MCS)の部品だ。いかだ を構成する材木のようなものだ。
この個数が02年の契約では133個となっていたが、今数えてみると、どうも200近い数になっている。そのせいかどうかわから ないが、今回の保守管理契約の対象物としては、組み合わされてできる Roll-on/Roll-off Discharge Facilities (RRDF) が2セット、 浮き桟橋(FC)が1セット、フェリー(CF)が1セット、というくくりになっている。RRDFは車両積み下ろし用浮体とでも訳せば いいのだろうか。

現状ー1で掲げた図で、構成する部品を元の「コンテナ」単位で数えるとRRDFは1セットあたり51、浮き桟橋が66、フェリーが 12となる。全部で「コンテナ」が180個必要になる。出来上がりの形によって必要な個数は変わるので、実際に200個近くコンテナ 状の部品あることと符合する。

「コンテナ」がどのように浮体やフェリーに化けるのかは、一番下の2つの図から読み取れる。また、実際に海軍がこのシステムを使って 装甲車を事前集積艦から海上で降ろしたり、コンテナを陸まで運ぶ写真が,最近の Navy NewsStand に掲載されている。

(RIMPEACE編集部) (現状シリーズは完)



08.5.1付け(下)、5.2付け(上) Navy NewsStand より転載(一部トリミング)


40フィートコンテナ状態の部品を「2枚におろして」つなげる(米陸軍テクニカル・マニュアルより)


コンテナ状部品が組み合わされて物資を運ぶフェリーが出来る(02.5 陸軍舟艇再編成会議資料より)


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