横浜ノースドックに備蓄中の

陸軍上陸用舟艇セットの現状 − 5


右は08年3月にノースドックに初デビューしたウォーピング・タグ(WT)。隣の2隻はSLWT

陸軍上陸用舟艇セットの現状シリーズに付け加えておくことがあった。今回の保守管理契約の対象物として、これまでSLWTが5隻だった のが「SLWT/WT 6隻」に変わっている。SLWT(Side Loadable Warping Tug)もWT(Warping Tug)も、主要な役目は、現状 シリーズ4で触れたMCS(Modular Causeway System)の構成要素のハンドリングだ。

いかだを組み上げるように、コンテナ状の部品を海上でつなぐときに、それを集めて並べたり、いかりを打ったりする。解説書では MCSのワークホースなどといわれている。
バージを引っ張ったり、大型船を接岸させるときの補助を行う普通のタグボートとは違い、このMCSに特化したようなタグだ。

SLWTについては、昨年暮れに船体を分解してトラックで運び出すなどして、一度備蓄場所からいなくなっていた。新しい保守管理契約 要綱によれば、SLWTとWTあわせて6隻になるという。運び出されたSLWTのまま戻ってくるのか、それともWTに変身して ノースドックに戻ってくるのだろうか?

(RIMPEACE編集部)(写真は 08.5.7 撮影)


5隻のSLWTが置かれていた場所には、今SLWTが2隻、WTが1隻いる。あと3隻増える予定だ。
上から見ると、WTの特徴のAの形をした支柱が甲板に寝かされているのがわかる。


'2008-5-13|HOME|