陸軍舟艇、第1軍団車両を積んで伊東往復
伊東から戻って来た大型揚陸艇。第1軍団前方司令部の車両をノースドックに陸揚げ
補助車両を切り離して、トラックなどは倉庫の陰に移動
9月1日に静岡県伊東市などで行われた日本政府主催の総合防災訓練に、座間の第1軍団前方司令部が参加した。軍用車両やテントなどの物資の
運搬には、横浜ノースドックで備蓄中の大型揚陸艇(LCU)2隻が使われた。
LCU(07,09)は1週間以上前から、通常の保管場所からミナトミライ側のバースに移されていた。8月30日にLCUは、第1軍団
前方司令部の車両などを伊東まで運んだ。そして9月2日に横浜ノースドックに戻って来た。
これまで空荷で東京湾内を走ったことはあったが、備蓄中の陸軍舟艇を実戦に近い形で使用したのはおそらく初めてだろう。
1日の防災訓練で米陸軍のテントの中に入ってカメラを回したTBSのニュースを見ると、第1軍団の腕章をした兵士が少なくとも2人、
また"I CORPS" "FOWERD" などのプレートをつけたハンビーが写っていた。
移動先での状況把握などの訓練は、第1軍団前方司令部にとっても渡りに船のものだったのではないか。さらにLCUによる海上輸送も
加わった。
ノースドックの「すべり」で自走して陸に上がったトラックやハンビーはノースドックの先端の方に集まり、補助車両を切り離し、
トラックなどは倉庫のかげに移動した。これらの車両がすぐに車列を組んでキャンプ座間に向かう、ということはなかった。
ノースドックの倉庫の中にも第1軍団の車両がいくつか保管されているのかもしれない。
車両などを下ろしたLCUは再びミナトミライ側のバースに移動している。
(RIMPEACE編集部)(10.9.2 撮影)
空身になり「すべり」から離れて表のバースに向かうLCU
2010-9-2|HOME|