APEC終われば「災害派遣」も終了


11月15日のノースドック。陸自NBC部隊の車両は居なくなった


11月12日のノースドック。陸自の災害派遣の車両が並んでいる

やはり、APEC期間限定の「災害派遣」だった。
11月12日には数十台の陸自の車両が、「災害派遣」と大書された横断幕をはりつけて、APEC会場の対岸・横浜ノースドックに 並んだ。そしてAPEC終了翌日の11月15日には陸自の車両はみな、居なくなっていた。

自衛隊の災害派遣については、自衛隊法第83条に列挙してあり、いずれも災害が起きたあとの、知事等の要請に応じた派遣や自主派遣、 近傍派遣が挙げられている。
APECの期間にあわせて横浜ノースドックに展開した今回の「災害派遣」が自衛隊法83条のどの条項に則ったものか、派遣を要請 したのは誰か、派遣を命令したのは誰か、を防衛省は明らかにする必要がある。

誰の要請も無く、自衛隊の部隊が勝手に横浜に展開したとなれば、それは自衛隊に対するシビリアン・コントロールが機能していないこと になる。
ことは自衛隊の根本に係る問題だ。

(RIMPEACE編集部)


災害派遣の横断幕を貼った陸自NBC部隊の車両群(横浜ノースドック、11.12 撮影)


2010-11-15|HOME|