大型貨物船の入港が相次ぐ横浜ノースドック


ノースドックに入港した自動車運搬船グリーンリッジ(11.6.30、左)とグリーンデール(11.7.1、右)
(横浜ライブカメラの映像より)

6月末から7月始めにかけて、3隻の自動車運搬船が横浜ノースドックに寄港した。7月4日に寄港した「第二とよふじ丸」は米海兵隊の 東富士での実弾砲撃演習の機材を積んで那覇に向かった。
残りの2隻は2万5千トンから3万トンクラスの大型船だ。アメリカ西海岸と極東を結び、米軍の車両なども運んでいる。

この2隻が連続して入港したノースドックの埠頭には、陸自のホーク部隊の派米実射訓練に使うホーク発射装置が並んでいた。2隻が 出港した後に、ホーク発射装置は埠頭から消えていた。この2隻のどちらかに積み込まれて、米本土に向かったのだ。

2隻の自動車運搬船が出た後の埠頭に、タラップカーや大型の工事用車両とともに、コンテナ型トレーラーが全部で13両残っていた。 このコンテナ型トレーラーはボックス部分を白い布で覆われていたが、輸送途中に破れたようで、砂漠迷彩の塗装が丸見えになっている。

砂漠迷彩も気になるが、車両をシートでぴっちり包んで運んできたことがこれまであっただろうか。ヘリコプターを包んで船積みするのは 見たことがあるが、このコンテナ型トレーラーには、何か精密機械が入っているのだろうか。
相模補給廠内に完成した戦闘指揮訓練センターで使うシミュレーターが入っている可能性もある。相模デポのBCTCを含む 14の世界中のBCTCに導入される Synapseシステムの立ち上げのための装置かもしれない。

(RIMPEACE編集部)


グリーンデールの接岸しているバースの奥に並んだ工事車両など。後方にコンテナ型のトレーラーが並ぶ。
(2011.7.1 撮影)


貨物船が去っても、ノースドックの埠頭に並んだままの車両群(2011.7.6 撮影)


2011-7-7|HOME|