民間港を使った軍用コンテナ輸送




契約対象となる、港と米軍基地、米軍(自衛隊)基地間の輸送量。たとえば相模補給廠と
横浜本牧埠頭間の年間の輸送量は20フィートコンテナが42個 + 40フィートコンテナが1個

米国政府機関の交わす契約に参加する機会均等を保障するため、FBO(Federal Business Opportunities) という政府機関が契約業務の 概要等を公告する。
米軍のコンテナを輸送する業務の請負も、FBOによって公告される。

沖縄を除く在日米軍基地がらみのコンテナ輸送業務についての第一段の公告が6月22日に出された。横田の米空軍契約部隊が管理する 本土内の基地間コンテナ輸送の輸送量とルートが明示されている。
空軍契約部隊が一括管理する軍用コンテナの玄関口は、民間港が軍港を圧倒している。横浜港の中で軍港のノースドックより、民間港の 本牧ふ頭の方が、通過する軍用コンテナも数が多くなっている。

一括管理の輸送契約は初年度のほかに4年度分のオプションつきだ。各オプションとも輸送想定コンテナ数に変わりはないから、この 数がルーティンの輸送業務に相当すると考えられる。

もちろん、この一括管理のコンテナ輸送のほかにも、軍用コンテナは在日米軍基地にはこびこまれている。フォース・プロバイダーの セットが相模補給廠に運び込まれたときは、陸揚げ港はノースドックだった。(ただしアフガニスタンに送られたときは本牧埠頭から コンテナ専用船で送られた)
何セットかがまとまった軍用コンテナの搬入には軍専用埠頭であるノースドックが使われることが多い。この秋から冬にかけても相模 補給廠に搬入予定の40フィートコンテナ50個は、ノースドック経由で送られてくるだろう。しかし、毎年繰り返されるルーティンの 輸送は民間港を通じて行われることが多いことを、今回の輸送業務についての公告が示している。

(RIMPEACE編集部)


2011-7-17|HOME|